プログラミング教育の中で計算論的思考というものについてちょくちょく書いております。
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一言で言うなら「コンピューターサイエンティストのように考えること」でして、2006年くらいからこの考え方が提唱されました。その中身については上の記事に詳しく書いたので読んで欲しいのですが、今回のテーマは「計算論的思考はあれからどうなった?」というお話です。この記事では
・計算論的思考の歩み
・計算論的思考はどのように向上できるのか?
について深掘りしていきます。
計算論的思考はどこまで進んだか?
紹介する論文は2013年に出版されたもので、計算論的思考の現在地点について議論されたもの。そこではまず計算論的思考が歩んできたことがちょこちょこ書いてあるのですが、
「で、計算論的思考ってこれからどうするの?」
と踏み込んでおられます。具体的には
・計算論的思考はどのように認識できるのですか?
・子供の計算論的思考を促進するための最良の教育法(向上法)は何ですか?
ということです。いやぁ、ごもっともです。あれこれ定義をするのはもちろん大切なんですが、それだけだと現場はまだまだ何もできません。
著者はさらに
「幼稚園から高校までの生徒への影響と重要性を最大化するには、計算的思考のための学年と年齢に適したカリキュラムの設計に学習研究を応用することが必要である」
と言うことも訴えておられます。なぜなら、読み書き計算など基本的な義務教育の中には
· 構造化された問題の分解(モジュール化)
· 反復的、再帰的、並列的な思考
· 条件付きロジック
· 効率とパフォーマンスの制約
· デバッグと体系的なエラー検出
などのコンピューターサイエンスの問題解決アプローチが欠如しているからです。これには一定の説得力はあるものの、果たして他のカリキュラムを削ってまで義務教育でやるべきか、やるとしたらどのようなカリキュラムを組むか、などはまだ議論の余地が残ります。
平たく言うと、実用化にはまだまだ時間がかかるといったところです。
で、結局何をしたら良いの?
そんなことを言うと何も救いがないのですが、現段階では「コンピューターサイエンスの教育カリキュラムが良いんじゃないか?」というのが落とし所となります。手前味噌ですが以下の記事も参考にしてください。
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海外ではサマースクールなどが流行りです。教育費に余裕のあるお方などはこういった所で学ぶみたいです。
www.exploringcs.org
いや、高いよ!という方は、Googleで無料学習になりましょう。
https://coeteco.jp/articles/10773
まとめ
というわけで今回は計算論的思考の動向と個人でできるプログラミング教育についてでした。個人的には計算論的思考には少し期待しているので今後もウォッチしていきますということで今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
参考
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.3102/0013189x12463051