エビデンスで教育を考えた

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なぜあなたの収入は上がらないのか?という日銀の調査結果


給料上がってますかーーー!!

私は、そこまで上がってません笑笑。電気代の高騰を踏まえると、、、(泣)

というわけで怒りを込めて調べていたら、日銀さんが既に調べていたので内容を共有します。

ほんとに賃金上がってないの?

 まず原因とかの前に確認しておきたいのは「本当に賃金は上がっていないの?」というところ。まずはこちらの図をご覧ください。

日本、米国、欧州での賃金率の図

見ての通り、日本だけ0%付近で横ばいです。確かに上がってません。まぁ、わかっちゃーいましたがね。。というわけで原因を探っていきます。

原因1労働市場に問題がある

 で給料が上がらない理由なんですが、まず大きく上がるのが市場の問題です。市場なんていうと漠然としてくるのですが、要は雇用形態が良くないです。これまた諸国で比較した結果があるので共有します。

左を見てください。日本の非正規労働者の数は異常です。これは賃金格差の原因の過半数を占めているのではと思えるほどです。そのため政府は賃金格差をなくそうと頑張っているのが右図。格差は下がっているのですが依然として高い傾向にあることもみてとれます。

原因2会社も儲かってない

 ではなぜパート労働者が増えているのかって話ですが、これは企業が儲かってないから。仕方ない話ですが、お父さんの給料が低ければ子供の小遣いも減るように、会社が儲かってなければ会社員の給料も上がりません。

 ではなぜ儲からないのか?これは

価格マークアップ率(=原価(販売価格-総費用)/総費用(限界費用))と賃金マークダウン率(=賃金/総費用(限界費用))が良くないから。これも図があります。

どちらも下がっています。これはつまり競合の激しいところでお互い消耗し合い、そのツケを社員の賃金低下で補っていると言えます。

原因3業種ごとの格差がある

 最後に業種間の結果を見てみましょう。

どれも一様に米国より低いのは仕方がないとしても、一番目立って低いのが医療・福祉業。下に書いてあるようにここには教育、公務員も含まれていて、ここが低い要因になっています。しかもこの医療・福祉業は雇用流動性が低いということも問題視されています。転職したからといって必ず給料が上がるとは限らないのですが、流動性が低いということは一度この業界に入ると抜け出しにくいということでもあるので給料が上がらない中で頑張り続けることになります。

まとめ

 というわけで賃金が上がらない理由を3つみてきました。これらを総合すると、収入の効率的な増加方法はN ●Tとか東京エレクト○ンみたいに大手で産業障壁の高いところに正社員で入るのが安パイになるという割と「そうだよね」という結果になりそうです。


参考
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2023/data/wp23j01.pdf