ブルーロックという漫画をご存知でしょうか?
W杯優勝のために世界一のストライカーを育成するというデスゲーム要素のある新感覚サッカー漫画です。アニメ化やW杯とのタイアップで一気に人気になりました。
ブルーロックの見どころの一つは「世界一のストライカーは世界一のエゴイストである」という独自の哲学のもとに高校生が競い合うことです。自分が世界一だ!と信じて疑わない精神の元で時に出し抜いたり時に共闘して試合をしたりする人間模様は見る人をワクワクさせます。
しかしながらこのエゴというのはどれほどスポーツに役立つのでしょうか?
目標設定に関する研究は膨大な蓄積があるのですが、この中にエゴ目標というものがあります。エゴ目標は、相手を打ち負かしたり、優れた能力を示したり、見せびらかしたりするなどの規範的な能力を示したいという欲求が行動を動機付けるときに機能します。 この時アスリートは他の競技者のパフォーマンスと比較して成功と失敗を判断します。いかにもありそうな概念ですがこれについて調べた研究があります。
紹介する研究は17,841 件もの研究から英語で書かれた査読済みのジャーナル記事であること、オリジナルの経験的データを含むものなど厳しい基準を設けて精査したメタ分析です。この研究対象の中にはサッカーはもちろん、ダーツ、ゴルフ、バスケットボール、バレーボール、水泳、など網羅的です。
この研究から分かったシンプルなことは
エゴ目標を設定しても、パフォーマンスの大幅な向上は見られません
ということです。どうも漫画のようにはいかないようです。(事実として日本サッカーは快進撃でした)
ではどのような目標がいいのかといえばパレオさんに載っているのでこちらを参考にしてください。
あなたのパフォーマンスを最大まで高める「正しい目標設定とは?」のメタ分析 | パレオな男
ちなみにブルーロックは好きな漫画なので毎週楽しみにしております。