そう言えばアートと健康について書いたことなかったのでご紹介します。教育について書いたことはあったけど。
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様々なアートと健康について
紹介する論文はペンシルバニア州立大学医学部で行われた健康に関するレビュー論文。ここで言う健康とは、単に病気や虚弱がないというよりも、肉体的、精神的、社会的幸福の状態として定義されています。この健康が芸術によってどれだけ改善されたかを調べたんですね。
芸術といっても様々ありますが、ここでは
音楽
視覚芸術鑑賞
ダンスなどの動きを伴った芸術
文筆
の4種類を見たそうです。以下結果です。
音楽
音楽を聴いた冠状動脈疾患患者は不安傾向が減り、末梢温度などに改善が見られた。20分のヒーリング音楽でストレスも軽減された。
視覚芸術療法
アートの鑑賞でがん患者の苦痛や不安が軽減された。その後のインタビューをした患者には幸福感の増加が見られた。
動きに基づく表現
太極拳や演劇で高齢者の体が改善され、認知能力も高まった。ダンスなどでも乳がん患者のQOLが向上。
表現力豊かな執筆の健康
自身のトラウマについて書いた患者は4か月で痛み、倦怠感、心理的幸福を減少させました。得られた利益は10ヶ月維持されなかった。
と言うわけで全体的にアートは健康向上に効果がありそうです。流石に演劇とかはいきなり取り入れるのが難しいでしょうが、音楽鑑賞、日記感覚でライティングなどはすぐできそうなので試してみてはいかがでしょうか。私はコロナが開けてきたら絵画とか観に行こうかな。。