というわけでエンゲージに関する本を紹介します。
日本企業はやる気がない社員が7割という著者調べのもと、エンゲージを上げるための方法などを書いた本となっております。以前に私も学術的な立場からちょこっと記事を書いたのですが本書は
・日本企業にフォーカス
・個人というより経営者、マネージャー向けという視点で新しい
のでこういった立場の人はぜひ一度読んでみてもいいかもしれません。
私が読んだきっかけは、ズバリ「自身の責任感が減ってきたから」笑。
何というか、データサイエンスにモチベはあるものの、最近どこか仕事を他人事にしていました。入った時からテレワークで会社に思い入れもないというのもありますがね。
エンゲージが高いとどんな良いことがあるの?
個人的な事はさておき、本書の話です。本書ではエンゲージを組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲と定義されています。意欲の矛先が職務と組織という2つの方向性があるのが特徴的で、先の私の様に仕事に対して意欲があっても組織に対して意欲が低いとエンゲージが下がるんですね。その意味でモチベーションとは少し違った概念になっています。
このエンゲージが高い組織は、低い組織に比べて
収益が22%高い
生産性が21%高い
離職率は40%低い
となるそうな。これなら個人でも取り組みがいがあるのではないでしょうか。
エンゲージの9つの要因とは?
でエンゲージなんですが、本書ではこれを9つ要因に分解しています。この9つをチェックしながら自分で高めていければ良いと思います。ちょっと長いですが要因を適時見ながら「ああ、今これが足りてないわー」みたいに振り返ってみれば書いた甲斐があります。
1職務
やりがいを感じられているか
必要な裁量が与えられているか
2自己成長
仕事を通して達成感を得られているか
能力を高められているか
3健康
仕事量は適切か
イライラするなどのストレス反応は出ていないか
4支援
職務を遂行する上で支援は得られているか
成長の手助けがあるか
部署や個人の目標が伝わっているか
困っているときに同僚は助けてくれるか
5人間関係
上司と良好な関係か
仕事仲間と良好な関係か
6承認
成果を認められたり褒められてりしているか
自分の発言を周囲が聞いてくれるか
成果や貢献に見合った評価がされているか
7理念戦略
会社のミッションに共感しているか
事業戦略に納得できるか
経営陣を信頼しているか
自社のサービスに誇りを感じているか
8組織風土
意欲があればチャンスを与えてくれるか
失敗より挑戦を讃えられているか
他部署は協力的か
賞賛された時はそれは妥当か
9環境
働きやすいか
必要に応じた働き方ができるか
働きに見合った報酬や賞与が与えられているか
自分で言えば圧倒的にやりがいと人間関係が足りないのでもうちょっと積極的に会社の人間と関わっていこうかと反省しております。このチェック欄が皆様の参考になればこれ幸いです。本書ではもうちょっとちゃんとしたチェックシートや個別のケーススタディも書いてあるので理解を深めたい方は是非どうぞ!