ミドリムシ博士の超起業思考が仕事の大局観ですごく役に立つのでご紹介します。
本書はバイオベンチャーのユーグレナで研究開発担当を一手に担う鈴木健吾さんの仕事術に関する本です。起業思考というタイトルの通り、ユーグレナ発足から数々の危機、のみならず研究における工夫や信念までも学べるという意味で秀逸です。その意味で起業を考えていない人などにも大いに役立つ本になっています。
本題に入る前に敬意を書いていきますが、ユーグレナに関してはその昔、私自身が人生の目標を見失っているときに出雲さんの本に出会った時から知りました。
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(3年前の記事。。今も目標は見失って、、、、)
当時は「研究を社会実装にしているベンチャー」というのは珍しく、それゆえに憧れもしたもんです。ただこの本はあくまで社長目線の本だったので、全く起業を考えていない研究者の私からすると、起業家の出雲さんより研究者の鈴木さんの話をもっと知りたかったというのが本音でした。研究者としては
・鈴木さんはなぜミドリムシを研究テーマにしたのか
・予算の取り方は?
・交渉は?
・成果の出し方は?
ということの方が知りたいんですよねー。その点、紹介した超起業思考はその前書になかった部分を
1ロジックツリー
2ランチェスター戦略
3比較優位の原理
という3つの戦略にまとめてくれていたので、「これが知りたかったんだ!」と目から鯛の鱗が出ました。
上記3つの戦略って、それこそ個別には中田敦彦のyoutube大学とかでサクッと学べたりするんですよ。1日あれば知った気にはなれる。けれどもこれらは、ケーススタディで使えないとモノにならないんですよねぇ。。。(書いている私自身使えているかといえば怪しいもんですが)
なので実務におけるケーススタディとして本書を辞書のように引きながら、時間をかけてじっくり自身の力を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私でいえば
小さい仕事を受け持つ(ランチェスター)
その案件のデータを整備&調整してそこで優位に立つ(比較優位)
みたいに仕事でなんとか自分の立ち位置を築いていっています笑
コミュ障なんで苦労してますが、、