最近は企業でもメンター制度が導入されてきました。という話かで今回はメンターについての研究をご紹介。
研究者のメンターを追った研究
この研究は1960年から2017年の間に生物医学、化学、数学、物理学で論文を発表した約40,000人の科学者の系図データを整理して、メンターシップと業績の関係を探ったもの。ここでメンターを
受賞歴のあるメンターと非受賞歴のあるメンター(両者にIQの差はない)
に分けてそれぞれの学生を追跡したんですね。
すると両者には
年間の論文の引用率、
年間の論文の出版率、
共同研究者の数、
指導した学生の数、
職業紹介(進路)
などに統計的な違いがなかったようです。一方で
・科学賞を獲得する可能性が5.7倍
・メンターからの知的独立性が高い
というような違いが出たそうです。知的独立性というはちと分かりにくいのですが、要するに独立したラボを持つとかですね。(賞に関してはバイアスがありそうな。。)
まとめ
というわけで今回はメンターの比較という話でしたー。結論的には「ひとまず何かしらの受賞歴のある人をメンターとする」のは正しい選択のように思えます。余談ですが私の先生は、受賞歴はあったか分かりませんが尋常じゃない量の論文を書くエイリアンでした。論文が書けない自分は肩身が狭かったです。。。というわけでここまで読んでいただきありがとうございました。