「ファンベース」という本を読みました。従来のマーケティングに新しい視点を提供してくれる面白い本です。
ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書)
- 作者:佐藤尚之
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: Kindle版
以下では読んだことを簡単にメモします。新規顧客の獲得に悩んでいる方や身近な人からの信頼を得たい人なども参考になるかと思います。
ファンかどうかを知る指標LTVとは?
そもそもマーケティングのイメージって、新しい顧客を獲得すること、というニュアンスが強いですよね。
しかしこの本は、「新しい顧客より、今いるファンを大事にしろよ!」という点で新しいです。これには一定の根拠があって、いわゆるバズりでの売り上げが一過性だったということがわかってきたようなんです。(私の場合も、記事が一時的にガッと読まれますが、しばらくすると落ち着くんですよねぇ)
じゃあファンとは何か、どのようにしてファンと捉えるかというのが疑問になります。本書では
ファン
=提供した商品なりに価値を支持している人
LTV(life time value)
=一人当たりの単価。
として、LTVが上位20%の人を大切にしようと提唱しております。
LTVを高める3つの方法とは?
で、LTVをどうやって高めるの?となるんですが、本書では「共感、愛着、信頼」の3つが鍵だ!と主張しております。
共感(価値を上げる
ファンとは提供したものに価値を感じている人たち。その人のために、まずは現状に甘んずることなく価値をアップデートしましょう。(私で言えば良い記事を書くことですけれど、まあ大変です笑)他にも、新規顧客よりファンを優先する背作を行ったり、ファンイベントを開催したりなどが該当します。
愛着(代え難いものに
長く定着してもらうにはどうすれば良いでしょう?ということで愛着(何にも代え難いもの)を持っていただく必要があるんですが、著書とかではファンイベントなどやファン同士のコミュニティを作ることなどが挙げられていてました。積極的に開催することでファン同士の思い出にもなりますし、ファンがつながることで「共通のファンのニーズ」なんかも得られやすくなりそうです。ただ注意なのが、「コミュニティで稼ごうとするな!」ということです。これは冷めますね。
信頼(評判を上げる
オタクとか腐女子とかは自分の趣味を言いにくいというのを感じたことがあるかもしれません。私もなんとなく分かりますが、「誰々のファンです!」というのは言いづらかったりするもの。そういう生きにくさも取り除いていきましょうね、というのが三番目。手取り払いのは大々的に広告を打つことだったりします。(これ、あのCMのだよ!と言いやすい)
まとめ
というわけでマーケティングの勉強がてら読んだ本の紹介でしたー。マーケティングは奥が深いっすね。勉強になりました。
データ分析者としては「共感性の定量化」が課題かも。。。