父の日だったということで、今回は体の痛みとストレスのお話。
私自身、日頃目の疲れや腰痛なんかに悩まされていますが、皆様はいかがでしょうか。
肩こり
頭痛
など様々ありましょうが、体の痛みと職場ストレスの関係についてかなり精査された研究が出ておりましたのでご紹介。
職場ストレスと身体症状の関係についてのメタ分析
この研究は79報の論文をもとに、「職場ストレスと身体症状の関係」について調べたもの。職場ストレスについては以前も少し書いたのですが、今回は労働負荷だとか曖昧な作業だとかです。身体症状はというと、頭痛とか睡眠障害がラインナップされております。後述しますがどれも納得の顔ぶれでして、選ばれた理由も先行研究が多いからです。
身体症状としては
腰痛、頭痛、眼精疲労、睡眠障害、疲労感、食欲減退、消化器など
職場ストレスは
対人紛争(顧客、同僚、上司など)
コントロール制約(自律できる仕事かどうか)
組織制約(資料請求少ないなどの要因などもこれ)
曖昧な作業(スケジュールが決まってないとか)
役割の競合(朝令暮改)
ワークロード(負荷)
など。以前の記事でも書いたやつです。
で、結果ですが
・対人紛争、組織の制約、およびワークロードは、すべての身体症状に有意に関連していた。
・対人紛争は睡眠障害との有意に大きな相関を示した。
・組織の制約は、疲労や胃腸に大きな相関を示した。
・ワークロードは、疲労や眼精疲労との関係がある
・ワークロードは食欲不振やめまいとの相関が有意に大きかった。
・役割の競合は、腰痛、めまい、眼精疲労、胃腸障害、睡眠障害と正の関係があった
なんてことが分かりました。この他、症状ごとのランキングはこちら。
腰痛→1位:対人紛争、2位:組織制約と役割の競合(同率)
頭痛→1位:役割の競合、2位:ワークロード、3位:対人紛争
眼精疲労→1位:ワークロード、2位:組織制約と対人紛争(同率)
睡眠障害→1位:対人紛争、2位:組織制約、3位:対人紛争
疲労感→1位:ワークロード、2位:組織制約、3位:ワークロード
ざっくりと眺めると、働きすぎといじめパワハラの影響はでかいですなー。わかりみが深いです。。。
まとめ
いかがだったでしょうか。自分の体の痛みに心当たりが出たでしょうか。。。
もちろん体の痛みが無くなったからといって職場のこういったストレスが減ることはありませんが、「あの頭痛は職場の曖昧な指示のせいかもしれない。。」と意識することは解決の大きな一歩になるはず。くれぐれもご自愛ください。
今週のお題「お父さん」