エビデンスで教育を考えた

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幸せだとどんなご利益があるの?→成績が上がります。

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 日頃幸福度やウェルビーングについて取り上げることが多い当ブログ。

そのモチベといえば、幸せになりたい!というより「幸福ってなんなの?」「そんなご利益があるの?」とかいう好奇心だったりします。その編を調べていたら、

「幸福と学力にはやや相関あり」

という研究結果に行き着いたのでご紹介します。

47の研究をまとめたメタ分析


 この研究では約39000人を対象に幸福度と学校の成績との関係について調べたもの。研究サイズ的にも結構信頼が高めとなっております。

 学力といっても色々な尺度があるかと思いますが、ここでは

・校内成績とかは採用せず、国際標準のものを仕様

・主な指標は言語、STEM

なんてとこが特徴であります。

で、結果はというと、

成績と幸福度の相関は、r = .164!!

となりました。まぁ「微妙」ですね笑


 研究者いわく
「低成績の学生が必ずしも低い幸福を報告するわけではなく、高成績の学生が自動的に高い幸福をもたらすわけでもない」

とのことで、個人的にも納得のいく結果に。自分が地元の公立中学にいた頃も「あいつアホだけど毎日幸せそうだなー」とか「あいつ勉強すごいしてるけど苦しそう」とか思ったもんです。

まとめ

 というわけで今回は成績と幸福についての大規模調査のお話でした。コネタとしてどうぞ!

参考
Subjective well-being and academic achievement: A meta-analysis - ScienceDirect