エビデンスで教育を考えた

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成績が上がらない理由は親の育児スタイルにあり?科学の答えはこんなもん。

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 親の影響って子供にどれだけ影響するの?っていうのは教育の1つの興味ですよね。実はかなーり昔には「親の子育ては子供の性格には影響ないぜ!」ってところをパレオな男さんが指摘していました。

親がどんな育て方をしようが子どもの性格にはほぼ影響がないんだから、子育ては気楽にどうぞ。みたいな話 | パレオな男


 しかし、まあこれは性格に絞った話なんで

「子育ては成績に関係するの?」

「育児で子供は幸せになる?」

という問題の方が受験などには大事なんではないでしょうか。という話かで今回は上の疑問に答えてくれる研究をご紹介。

育児のスタイルで子供の成績を調べた


 紹介する研究はおよそ11789人の生徒からランダムに選ばれた502人の高校1年生と3年生が対象。参加者には成績、幸福度のほか、家族のこと(親の教育レベルとか家計収入とか)を調査し、最後に育児スタイルで分類を試みたんですね。どんな分類かというと、


独裁的
 子供活動を制御していくスタイル。違反した子供には過度の罰を与える。

甘やかし
 子供のニーズをひたすら満たすスタイル。

贅沢
 愛情深く子供の決定を尊重するスタイル。

合理的
 子供に正当な理由がある限り、やりたいことをやらせるスタイル。

普通スタイル
 上記どれでもない。

こんな感じ。然もありなんな分類ですね。

 で結果です。

子供の幸福度と正の相関があったものは

合理的(r=.227)
普通(r=.152)

の2つで、一方負の相関になってしまったものは

甘やかし(r=-.093)
独裁的(r=-.132

でした。やや納得の結果ではありますが、甘やかすスタイルが子供の幸福度を下げてしまうのは少々意外っすね。

 成績の方はというと、やはり

合理的(r=.192)
普通(r=.096)

となりました。これが実際にどのくらいの影響力なのかというと、成績の4.9%なんだそうな。これを大きいと見るか小さいと見るかは意見が分かれそうですが、個人的には「こんなもんか、、」くらいです。すでに親離れしている方々にとってはある程度安心?できる結果かと思います。

まとめ

 というわけでこれを参考にするならば、子供が何かをねだる度に「なんでそれが欲しいの?」と質問することでないでしょうか。まあこれができる親が普通に頭が良いだけのような、、、。

参考
https://www.academia.edu/38296495/Parenting_Styles_and_Psychological_Well-Being_The_Mediating_Role_of_Academic_Achievement?auto=download&email_work_card=download-paper