エビデンスで教育を考えた

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健康な人でもワーキングメモリーは鍛えた方がよさげ、というややマニアックな話。

 ワーキングメモリーといえば当ブログでもおなじみの概念でして、頭をよくするために欠かせない記億の1つであります。

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ですが近頃取り上げなかったのには理由もあります。それは「健康な青年なら鍛えてもしょうがないんじゃない?」という批判もあったからなんですね。健康ならトレーニングしても伸びないぞ!という研究もあったりしたんで、ならば先に健康を目指せばいいじゃないと。

 そこら辺は完全に決着、、、してないんですが、そんななかでも「健康な人でもトレーニングでワーキングメモリが伸びるぞ!」というけっこう信頼できるデータが見つかったので久々にやる気が上がっております。

6週間のトレーニングで伸びる!

 等調査は359人の健康な成人(平均30歳)が対象。特に運動障がいや低視力でない人たちをスクリーニングし、ランダムに3つのグループ

ワーキングメモリーのトレーニング群
処理速度のトレーニング群
何もない群

に分けられました。ワーキングメモリーのトレーニング群と処理速度のトレーニング群は、週のうち5日間、1日あたり20〜30分のトレーニングをしたそうです。

 すると6週間後に、ワーキングメモリーのトレーニング群が有意に向上したんですね。


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参考文献より

まとめ

 そんなわけでして健康な人でもどんどんトレーニングをしていただければと。自粛中で散歩なんかはしづらいところでもありましょうから、DNBを習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。私も久々にやっております。(そしてスコアも落ちています。)



参考
Working memory training in healthy young adults: Support for the null from a randomized comparison to active and passive control groups