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最後にミスってしまう、完了エラーとは?

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 非常事態になってみなさまいかがお過ごしでしょうか。私は早くもテレワークで待機中という。。ミスや事故をつきものですが、どうやってなくしたら良い?と聞かれると結構困りますよね?

 そんなこんなで今回は完了エラーについてのお話。上司とかから「詰めが甘い」なんて言われる方はご参考してください。

完了エラーとは

 完了エラーという言葉は聞きなれないと思います。

そもそも完了エラーとは


「目標が達成された後の最終タスクの忘れ」

として定義されてます。自販機で言えば、飲み物だけもらってお釣りを取り忘れることです。以外にみんな結構やりがちなんだそうです。そこでその辺を調べた研究のお話をご紹介します。

エラーの実験は難しい

 完了エラーについて説明したところで今回の調査について書いていきたいと思います。実験ではこの測定のためにゲームを用います。自分の船を使って相手の船を壊していくというゲームなんですが、普通のゲームとちょっと違うのは、敵の船を壊した後にレバーのオンオフを切り替える、というところ。そのレバーを切り替えを忘れた時に完了エラーとしてカウントするわけです。なんだか変な実験ではありますが、エラーを人為的に起こすって難しいんですねぇ。

 実験デザインはこんなところでして、調査には大学生、院生が対象。彼らに上のゲームをやらせて完了エラーを調べたのち、今度は同じゲームで中断を挟みます。その中断のタイミングで、どれだけエラーが増えるカロ調べたんですね。先の自販機の例で言えば、自販機で買うのは

お金を入れる
ボタンを押す
商品をもらう
お釣りをもらう

というタスクに分解できます。ここでお金を入れる前に中断させる、商品をもらう前に中断させるなどやったらお釣りもらうのを忘れやすくなるの?ってところを調べた感じ。

 そこで何が起こったかというと、どうやら


タスクの途中で中断してから再開するよりも、直前で中断される方がやり忘れが多くなる


ということです。まさに99里を半ばとす、ということが実験で言えたわけっすなぁ。


まとめ

 というわけで今回はエラーについてのお話でした。まあかくいう自分もいよいよアップするだけの文章を消してしますという事故に遭いましたので、「最後の最後に気をつけろ!」という言えない身なんですがね。とほほ。

参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19102615