エビデンスで教育を考えた

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私たちは職業選びに向いていない。

 転職を考え始めた11月頃、思いもよらない新刊の知らせが届きました。

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

  • 作者:鈴木 祐
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


パレオさんです。

今回も5000以上の論文とインタビューを重ねた一冊になっていて、その内容量は濃厚です。「幸福になるために仕事を選ぶ」という基準のもと、選んで良い価値観、良くない価値観がこれでもかと詰め込まれています。

エンジニアでの転職のきっかけ

 そもそもの転職のきっかけになったのが「業界のトップダウン構造」でした。下請け会社のぺーぺーでは、意思決定に関われないのはもちろんですが、データも集められません。給料も上がらなそうと見込んだので転職を決意したのでした。つまりは「業界」と「金」と「データ」目当てです笑。まあありがちだろうとは思いますが、しかし、データはともかくとして業界と金で仕事を選ぶのは、やってはいけないタブーです。

 第一に業界で選んではいけない理由ですが、これは未来が読めないという事実に起因しています。どれがなくなる仕事で、という話は良く聞きます。しかし、これが当たるかどうかなど、無責任ですが誰も分からないのです。実際20年前も、アメリカの経済学者はこぞって「アメリカの好景気は今後も続く!」と話していたそうです。これは「この業界が伸びる」にも通じる話です。

 収入に関してはどうでしょうか。これは心理学で昔から調べられていることですが、あるところから収入に関して幸福度が増えないという結果が得られています。それが800万といわれています。そこまでは基準にしても良いかもしれませんが、金だけで選ぶと彩りのない人生が待っているでしょう。私が保証します。

 では何をもって仕事を選べば人は幸せを感じるのか。これは本書に譲ります。人生と仕事はきってもきれません。選んだ仕事がなくなるかもしれません。ならば本書をコンパスに仕事を選んでみてはいかがでしょうか。


科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

  • 作者:鈴木 祐
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)