メンヘラって言葉はもはやかなりお馴染みの言葉になりました。
ですが、この定義というのははなはだ曖昧でして、少なくとも科学用語ではないんです。その代わりといってはなんですが、自傷についてのお話を紹介します。
青年の公立校生を調べると、、、
この調査はイギリスの15、6才を対象に「自傷の因子はなんだろう」という疑問を深掘りしたもの。どうやら、リスカなどの自傷行為というのは万国で見受けられる現象なんだとか。
調査は6020人の男女を集めてアンケート調査し、いつもながら他の要因なんかと比較しながらクラスタ分析したようです。少し前に「自殺念慮」なんかも紹介しましたが、この辺ももちろん調査しました。
で何がわかったかというと、
・青年期では、男性よりも女性の方が自傷行為が多く報告された。とくに親がシングルの場合に顕著。
・自傷行為は509人(8.6%)の生徒によって報告され、そのうち398人が意図的な自傷行為を行った。
・男女ともにアルコールやタバコ、その他薬物の使用が多いほど自傷行為は有意に増える。
・その他、身体、性的虐待やエフィカシーの低下も相関がある。
などがわかりました。どうやら白人系は、わりと自傷行為に走るようです。ともかく、上記を見るとどれも頷けるラインナップといえます。例えば以前にも虐待と自殺衝動などの関係について書きましたが、今回もその辺を裏付ける形になりました。
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そして何より難しいのが、どれも自分自身で変えることが難しい要因ばかりだということでしょう。性別や親に始まり、虐待やいじめなどもどうしようもありません。
まとめ
というわけで今回は自傷行為についての調査を紹介しました。この論文では、具体的解決までは踏み込んでいなかったので、そちらは今後もおっていきます。