ホリエモンの「健康の結論」という本を読みました。
- 作者: 堀江貴文,予防医療普及協会
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本
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予防医学に関する知見が満載の本でして、私も参考にすることが多かったのですが、この中で自殺に関する記述がありました。曰く、
助けを求めるかどうかが自殺を思い止まらせるカギ
とのこと。これが気になったので詳しく調べてみました。
まずこの助けを求めることはヘルプシーキング(help seeking)と言って、けっこう研究されている概念なんです。この概念と自殺ってどうなの?という話なんですが、これを調べている研究をご紹介。
これはアメリカで行われた調査です。18~52才の男女459人を対象にオンラインアンケートをとったもの。
参加者は自殺念慮の程度を調べたのち、オンラインによるヘルプシーキング(どれだけ助けを求めるか)を調査されました。具体的には
そもそも心療内科に行ったことがあるか?
SNS(フェイスブックやツイッター)やオンラインでの心療内科などを受けたいか?
というアンケートです。
結果はというと、まず
・9%は心療内科に通っている。
21%は通ったことがある。
70%は心療内科に行ったことがない。
・全体を通して21%くらいはオンライン内科に興味があるが、半数以上は対面での心療内科を希望している。
ということがわかりました。
さらには
・ヘルプシーキングが低い(人に助けを求めない)人ほど、自殺念慮も高い
ことがわかったそうです。助けを求めないと、自殺を考えてしまいやすくなりそうなんです。
まとめ
というわけで、健康の結論の一部を裏付けしたお話でした~。最後に注意があります。まず、ホリエモンは助けがよべないのは教育の問題だ!とたびたび指摘してますが、これは様々な理由があるので一概に言えません。それから健康自体も、サンプルの参加者が大学生が多いのとオンラインで募集しているのとでややバイアスがあります。その辺は割り引いて考えてくださればと。
そういえば自殺念慮に関してはあまり触れてなかったので、次回はこちらをご紹介します。ヘルプシーキングの高め方なんかもいずれ!
参考
Suicide Ideation and Acceptability Toward Online Help-Seeking. - PubMed - NCBI
- 作者: 堀江貴文,予防医療普及協会
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本
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