エビデンスで教育を考えた

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幸福が上がるかも?という研究。

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 先日は睡眠障害になってまして、どうもご迷惑おかけしました。
 
なんでか知らないですけど、けっこう読まれていてなんとも言えない気分です。読んでくれている方に心配していただけて嬉しいのですが、なぜか力を入れて書いた記事より読まれるという笑。
 
 
 それはさておき、今回はエフィカシーで幸福になるかもというお話です。エフィカシーは当ブログではちょこちょこ取り上げている概念でして、「自分はこれができるぞ!」というマインドのこと。教育の方ではかなーり有名な概念です。
 
(自分のエフィカシーがどれほどなのかはこちらをクリックして下さい)
 
有名ではあるんですが、エフィカシーは「何に対するエフィカシーか」という対象に依って変わってきたり、最近だと「最初から能力があるやつがエフィカシー高いんでないの?」と思わせる論文も出ていたり。
 
 
 この意味では、私の立場としては「エフィカシーは高いに越したことはないけど、万能でもないかな」くらいの位置です。そんなところで最近出た論文では、エフィカシーで幸福度上がるかもなという結果だったので、少しテンション上がりました。
 
 この研究は14才から18才のイタリア人学生を対象に、エフィカシーと学業、幸福感の関係を調べたものです。この幸福感については以前にも紹介しましたが、
 
 
自律性
 
環境の習得
 
人生の目的
 
他者との積極的な関係
 
個人的な成長
 
自己受容
 
の6つがトレンド。
 
これらとエフィカシーとの相関を見たわけです。
 
 そこで結果はというと、
 
 
・エフィカシーの高い低いで学業成績に有意差を示さなかった。
 
・エフィカシーと幸福度では、全体的に正の相関があった。
 
・特に強い関係は
環境習熟、
個人の成長、
自己受容
 
の3つ。
 
 
こんな感じ。まぁ前回から単なるエフィカシーって勉強には微妙かもな~と思っていたんですが、今回も学業においてはパットせず。エフィカシーには方向が大事でして、これを裏付ける結果となりました。つまり、やたらと「自分には何でもできる」と思ってもいまいちで、「自分は努力をもって勉強で結果を出せる」くらいな具体性がないと空回りします。しかしながら、そんなのなくても、エフィカシーが高いと
 
 
習熟
自分の状況に影響を及ぼせる!
 
個人の成長
成長できる!
 
自己受容
自分の性格が好き!
 
という気持ちは高まり、結果幸せになれるという。
 
 
、、、改めてピックアップするとややナルシスティックな印象を受けますが笑、まぁお金なんかに頼らずとも幸せにはなれまっせということで。
 
 
 
 参考