君に愛されて痛かった
子供を殺してくださいという親たち
「子供を殺してください」という親たち 4巻 (バンチコミックス)
- 作者: 押川剛,鈴木マサカズ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/12/07
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
「子供を殺してください」という親たち 1巻: バンチコミックス
- 作者: 押川剛,鈴木マサカズ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
不愉快だと思っていることこそ自分を拡げる余地がある。口で言うのは簡単ですが、日本社会の日に当たらない教育の部分に触れるのはエネルギーを使います。「子供を殺してくださいという親たち」は元が本なんですが、目を背けていました。いつの間にかマンガ化されていたので、エイヤとポチり。そこには目をおおいたくなるほどの子育ての苦しさが描かれていました。かつて日本では、親の貧困などの理由で、子供を間引くことが行われていたそうです。もちろんそのようなことを現代でしたら、その親は社会的信用を失うでしょう。この信用を失うということは日本では村八分となるので、私たちは過度に恐れます。そのため、この現代社会では、精神疾患の子供を親が間引くことなどできず、自身の老後不安と共にこういう子供を抱え込まねばなりません。、、、こういうことを考えている親が多いのでしょう。親の子殺しというのは昔から行われており、現代ではもちろん処罰の対象です。病院にすら断られる子供から解放されたい家族と、職員押川さんの厳しくも人間味溢れる実話から現場でのあり方、やるせなさを学ばせられます。
ストーンワールド
科学は世のため人のため。この原理原則のない科学はありません。ノーベル賞などの箔があるのは、あくまで専門的過ぎてわからなくなっていく科学を応援していくためのものです。これを追い求める科学者は、多分偽物です。ジャンプ連載のストーンワールドは、そんな当たり前のことを思い出させてくれる良いマンガです。 主人公千空(せんくう)は宇宙に行くことを夢見る高校生科学者。彼はある日突然人間だけが石化してしまう世界で復活し、何もない文明から科学を産み出して行きます。自力で発電所まで作ってしまう努力と知識量には下を巻きますが、私の知っている科学者(というか数学者)は、既にあるもので評価はされません。この世あらざるものを発明してのみ科学者は評価されるということを再認識しました。