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ツイッターのプロフィールを見れば成績までわかってしまう?〜友人と成績の真実とは〜

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 フォロワーと相互フォローで成績がわかると言われたらあなたはどう思いますか?

 

早速あの人のツイッターのプロフィールを見に行くかもしれませんね笑。SNSでの研究ではないですが、今回はフォロワーと成績(数学と外国語)についてのお話です。

 

 

7種類の友人で成績を比べてみたら?

 

 この研究はイスラエルの小学校6年生を対象に4年間行われたもの。この地区では中学校は選択制らしく、この選択の際に友人との関係などもヒアリングしたそうです。(この友人がいるからこの学校を選ぶ、みたいな)ところで肝心の友人なんですが、この研究では友人を7種類に分類したんですね。曰く、

 

 

(1)自称の友人 - 中学校で一緒にいたいと思う学生。
(2)全体的なフォロワー - 中学校で自分と一緒にいたいと言ってくれる学生。 
(3)相互的友人 - 友情指名でお互いに指名しあった友人。 
(4)フォロワー - 指名されたが、指名しなかった学生。 
(5)非相互的友人 - 指名したが、指名されなかった学生。
(6)広いソーシャルネットワーク - 相互的友人とそのまた相互的友人全て。
(7)狭いシャルネットワーク - 自分と相互友達のみ。

 

 の7つ。(1)と(5)なんかは被っている部分もあるのでややこしいですが、(3)(4)(5)なんかはSNSをやっている人はわかりやすい概念かと思います。

 

 で、これらの友人空間においてどんなことがわかったのかというと、

 

 

・相互友人は6年生から8年生で減る傾向にある。

(3.1人→2.48人)

 

フォロワー数が増えると、成績がわずかに上昇する

(0.087ポイント)

 

・広いソーシャルネットワークは成績にわずかにマイナスの影響

(-0.010ポイント)けれで、無視できる。

 

1番の悪影響は(5)の非相互的フォロワー

(-0.027ポイント)

 

 だったそうな。これは教師の質やクラスの環境、また親の影響などまで調整してもまだ残ります。友達の友達があんまり影響してないのは、意外といい結果ではありますね。友人が誰と付き合おうが、まあ関係ないよ、と。しかしながら結構辛いのが「自分が友達だと思っていても、相手が友達だと思っていないと成績が下がる」という、カンチガイさんには虚しい結果が出てしまいました。フォロワーが多いと成績がいいというのと合わせると、人気者の方が成績がいい!という身もふたもないことに。

 

www.mathlikeb.com

 

 、、、とうわけで、知りたくなかったフォロワーと成績についてのお話でした。まああくまで6年生のお話ですし、海外での話ですし、、、今後もうちょっと風向きが変わるかもしれません。自分の時はこんなにSNSがなかったから知らずに済んだことではありましたが、今の子たちは大変ですなー。

 

 

参考

https://www.nber.org/papers/w18430