STEMっていうのが今の教育での主流なわけです。
これがどこまでワークするのかはわかりませんが、いつの間にか追加されていたのがSTEAMのA、アート。私の不勉強で、このAを追加したのが誰か知りません。STEMがどれも理系だからでしょうかね。まあ誰が入れたかはさておき、みなさんが疑問に思うのが
「なんでアートなの?」
「アートって、どうやって教育できるの?」
ってところだと思います。この辺をがっつり調べた最新論文が出ていたので速報としてご紹介します。
等調査は44件のSTEAMに関する論文を調べてレビューしたもの。この領域においてはもっとも新しく、加えて上のような疑問に答えてくれたものです。ちなみにここでいうアートは、
・ビジュアルアート(描画、絵画、写真、彫刻、メディアアートなど)
・舞台芸術(ダンス、音楽、演劇など)
・創作/詩、
・表現力豊かな芸術品や工芸品、
・デジタルやグラフィックアート、それらのデザイン
のことです。
Artの目的
で、まず途中からアートが入った理由なんですが、これが諸説ありまして
「STEMが理系に偏っているからアート入れようぜ!」
という割とシンプルなものから、
「よりクリエイティブのためにはアートが必要だ!」
「アートの学生をSTEMに引き込むためだ!」
なんていうものまでありました。この辺もまあ納得。
2つの問題
目的自体はまっとうなんですが、このレビューによってあばかれたのが
・そもそもアートの定義は?
・で、アートってどういう風に教えるの?
という疑問に対してなんらのコンセンサスがなかったところです。一応、
「デザインとは、芸術作品ができるまでのプロセスのことである」
「アートは、遊びや批評、コラボを含めたコミュニケーションで学べる」
という指摘があるものの、これに対するエビデンスがなかったとのこと。ある程度は予想していたんですが、やっぱアートを教えるのは難しいんですかねー
というわけで、今回はSTEAMの曖昧さについての話でしたー
まだまだ実用化には程遠いんで、資質があるならSTEMに力を入れていった方が良さそうです。
参考
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1871187118302190