毎度書いている虐待についてのお話。
前回は、普通に知能が落ちる!という話を書いていきました。
この話では虐待の区別をしていなかったのですが、今回は感情的虐待がもろに良くない!という報告です。
今回の調査では2016年までに虐待と自殺についての論文をさらに精査しました。論文をさらに精査したので、いつものように信頼は高め。先進国では自殺がかなり増えているようで、一説によれば、世界で年間80万人にも昇るようです。この原因には
経済的な問題やら病気やらも大きいのですが、先行研究では虐待も自殺行動を高めるよね、というのは指摘されています。ちなみにこの「自殺行動」というのは
自殺念慮(自殺を考えたり、計画したりすること)
自殺未遂
自殺完遂
といった行動をすべてひっくるめたもの。この自殺行動と、
性的虐待
ネグレクト
感情的虐待
身体虐待
とを比べて、どのタイプの虐待がもっとも自殺行動に駆られるのかを研究したそうな。
で、結果はというとタイトルのように
1位
感情的虐待
2位
身体的虐待
だったんだそうな。単に殴る、蹴るより、支配するようにじわじわと辱めを受けたりする方が、のちの自殺行動に影響を与えてしまうようです。
参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28623759