エビデンスで教育を考えた

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このままだと、日本に未来はないよね。

「このままだと日本に未来はないよね」って本を読みました。相変わらずのひろゆき節でしたね。

 

このままだと、日本に未来はないよね。

このままだと、日本に未来はないよね。

 

 

 

日本のことだけでなく、広く社会のことに言及してまして、教育についても結構触れていたので感想ついでにご紹介。

 

保育園不足

 

 ヘックマン教授の研究から幼児教育には大分注目が集まっており、セレブなんかはここに力を入れたりしています。少子化において保育園が不足しているのは、設置の問題が大きいです。保育園を含めた学校には設置法という法律がありまして、見晴らしのいい場所に作らないといけないとかいろいろ基準が厳しいのです。まあ私なんかは、その見晴らしのよさを利用して、交通事故にあわないように敢えて通学路を好んで歩いているのですが。この問題に対してだしたひろゆき氏の解答が秀逸で、「バウチャー制にせよ」というもの。つまり「まず家庭にお金やチケットをあげて、どの保育園にあずけるかとかベビーシッターを雇うことにするかとか選ばせたら?」と。私はしらなかったのですが、彼が住むフランスでは結構これが自然らしく、読んでて思わず膝を打ちました。

 

 

 

高等教育無償化

 

 彼は基本的に賛成しています。彼の予見では、奨学金を背負って職におあぶれた若者が暴動起こします。これは新しい知見でしたが、直接の理由が「優秀でない人にこそ教育が必要だから」。

彼の周りには大学中退のホリエモンなどもいて、彼らのような優秀な人が大学不要を唱えているからこその意見でしょう。出典は忘れましたが、ひろゆき氏本人も「心理学部にいって分かったことは、心理学が役に立たないということ」と発言していました。まあ、優秀な人は好きにさせとけば成果を出していくんですよね。一方で優秀でない人にこそ教育は必要の意見には、だいぶ賛成するところがあります。現場で見ていても、成績の低い生徒は、ほっとくとパチンコに行ったりゲームやったりですから。それで何かを生み出す可能性も否定しないので、私は何も言いませんでしたが。どうせ数学をやらなくなるんなら、今のうちに無理やり手を動かさしてやれ!って感じでやってます(笑)

 

大学論

 

 社会が複雑化していくと、それを理解するための教育機関は長くなります。問題はそのコンテンツ。日本では学歴社会がまだ残っていて、それ故に入学がゴールになっています。すると、生徒も先生も授業そのものにやる気がないので劣化していきます。お金のあるころであればまかり通ったこの劣化は今は通用せず、私立大学の多くは赤字経営。ならば思い切って就職に特化したした大学と、研究特化の大学とに分けてはどうかというのが彼の試案。就職特価大学では会社のように利益を重視して、利益が出るなら、大学でYouTuberもオッケー。うまくいかないなら、大学つぶすか学長のすげ替え。

 実はこの試みは少しづつ進んでいます。今は私立大学はその多くが国からの補助を奪われて、結構その色を生かすようになってきています。大きく変わらないのはなぜかというと、大学の学長を変えたりだとか、ビジョンを示したりというの改革をするには大学内の多くのオジサンたちを説得する必要があるからです。オジサンたちはもはや大学には興味がなくて自分の年金の計算に忙しいので、改革を進める(=オジサンの給料を削る)ことに抵抗を示します。学長は彼らの抵抗にあいながら少しずつ改革をして大学もろとも経営破綻するか、振り切って近畿大学のように改革するかの意思決定になやまされるのです。

しかし大学の学長というのは面白いもので、研究者や学者として優秀な人が学長になるものですが、こういう人が学長になると、対外うまくいかないんですよ。ちょうどスタンフォード大学で博士をとった政治家が首相になって失敗したようにね。

 

 

 このほか広く世界情勢においての予想なんかも読めて、そのすべてにおいて正しいかはノーコメントですが、彼のような人の意見を取り入れて柔軟に生きていくほうが個人レベルでは幸せかもしれません。