当ブログではやたら実行機能を推しています。これがうまく機能するほど、語学や数学にいい影響をおよぼすもんで。
そんな中、池谷裕二さんのツイッターで
「バランス力をきたると記憶力や空間認知能力が高まる」
と紹介されてました。「これは!」と思ったので、この論文を今回はご紹介します。
片足立ちが効く!
研究はドイツで行われたもので、18歳から65歳の男女70人の健康な人が対象。
参加者は事前にバランステスト、心肺機能、認知テストや空間テストなどを受けてもらい、その後
週2回、1回につき50分のトレーニング
を受けてもらいました。被験者はランダムに振り分けられ、
・片方はバランストレーニング
・もう片方はリラクゼーショントレーニング
を受けてもらうことに。リラクゼーショントレーニングは、ストレッチに近いようで、筋肉の緊張をほぐしたり、呼吸を整えたりなどがメイン。バランストレーニングが今回の肝なんですが、
・片足立ちで20秒間動かずにいる。(手は腰に当てて動かさないように)
・時には両目(あるいは片目)を瞑る。
・その状態で腰にロープを巻いて、軽く引っ張ってもらったり。
なんかで鍛えたようです。なんか楽しそうですね笑。
結果は御察しの通り
・リラクゼーショングループに比べて、バランスグループは確かにバランス力が向上した(ただし、心肺機能は高まらなかった)
・バランスグループは記憶力が改善し、空間認知能力も高まった。
という嬉しい結果に。1回50分バランスだけを鍛えるのはちと辛いかもですが、意識して少し取り入れてみるのは大いにアリじゃないかと。
まとめ
というわけで、バランス力を鍛えれば頭良くなるかも、という研究結果でした。ただコメントがあります。それは、リラクゼーションが意味ないわけではありませんということ。有酸素運動は実行機能に効くというデータもあるのでそこは辞める必要はないと思います。また、以前に指摘したんですが、「足腰が鍛えられたから数学の能力高まったんじゃね?」という感想もあります。
何れにせよ、足腰やバランス感覚はいつまでも養っていきたいですね。
ヨガでももうちょっとやろうかしら。
参考
https://www.nature.com/articles/s41598-017-06071-9