エビデンスで教育を考えた

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私たちを支配する心の会計とは?

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ちょっと想像してください。

 

 

あなたにはお気に入りのアーティストが入るとしましょう。

 

 

あなたはライブのために2万払ってペアチケットを手に入れました。ライブを楽しみにしていたのに、会場につくと、

 

チケットがない!

 

、、、いくらポケットを探っても出てきませんでした。

 

 ここで1つ目の質問です。

 

 

あなたはチケットを買い直しますか?

 

それとも帰りますか?

 

 

 

おそらく、あなたは帰るのではないでしょうか?

 

 

では少しシナリオを変えます。

 

 

 あなたは今回はまだチケット買っていません。

2万を用意していて、当日買うつもりでした。

 

 

ところが、会場に着くと、この2万円がありません。どうしたって出てきませんでした。

 

 

ところが、あなたにはクレジットカードがあります。

 

 

2つ目の質問。

 

あなたはクレジットカードでチケットを買いますか?

 

 

 

状況はほとんど変わらないのに、実験によると今度は半数近くの人が「買う!」

 

と答えるようです。

 

 「せっかくここまで来たから、、、」

 

となり財布の紐が緩んでしまうのは、「心の会計」があるからだ、とするのが行動経済の考え方。「

 

 

」では、行動経済の視点も入ったお金に関するユニークな本です。

 

 

 

 著者は研究者というよりはライターなんですが、本書は上のような人間の不可思議な現象を知的に書いたエキサイティングな本。

 

ちなみに心の会計を提唱したのは、ノーベル賞を受賞したリチャード教授。最近は行動経済の受賞が多いです。

 

 心の会計に正確な定義がないのですが、教授は「内部統制システム」としています。我々は心の中にそれぞれの支出があって、それらを日頃からやりくりしている、と。

 

日常であるのが、家計の支出。

 

私たちはアマゾンのサイトを見ながら、今月の家賃やら保険料のことやらを気にしています。このとき、心の中でかなりの葛藤があることでしょう。

 

 

 そこに支配されずにうまくお金と付き合う方法はまた今度書きます。ここまで読んでいただきありがとうございました。