前回の続きで、今回は大学の2回目の再生とその衰退について簡単に書いていきます。
本当は今回の記事と2つで1つの予定だったのですが、書類の燃え尽きで体調がすぐれませんでした。これから寒くなるので皆様もお気をつけください。
さて、前回は印刷革命で最初の大学が1度オワコン化した話を書いたのですが、歴史が示すように大学はなくなるどころか爆発的に増えていきます。
没落に向かう大学を再生したのは、同じくドイツでした。この時期に重要な人物が2人、歴史的出来事が1つ重なります。
それは
カントとフンボルト
宗教革命
です。今回はこの辺をまとめてみましょう。
先の印刷革命で、人類は容易に知にアクセスできるようになりました。三蔵法師のようにわざわざ人が移動しなくても本が移動してくれるようになります。これには良い面と悪い面があるのですが、良い面は、天才が現れやすくなったということでしょうか。
やはり名高い人は、カントその人でしょう。
カントの哲学への貢献はとてもここには書けませんが、大学への貢献としては、学部をしっかりと区別したことだと思います。
一方、印刷革命の負の面といえば、宗教革命かと思います。
これまで司祭が手書きで写していて、かつ独占していた聖書が、多くの人の手に渡った。
これは大変なことです。
youtube、ヤフーコメント欄よろしく人々は異なる解釈のもとに分断し、争いを起こしたのです。
これで生まれたのが、国民国家です。
けっこう意外なのですが、今日の国家の原型はこの辺りから生まれたようです。
人は争いが起こると結託するのかもしれません笑。その単位が国になりました。
すると、教会と結びついて広がっていった大学は、今度は国家と結びついて広がりを見せるようになるのです。これが国民国家型の大学(今の国立大学みたいな)です。
私の不勉強だったのですが、今日の大学のシステムはほとんどフンボルトの発明です。
初期の大学と比べてどの辺が変わったかというと、
・お金
生徒と教会からもらうのが、生徒と国からへ
・コンテンツ
少ない書物のの丸暗記から、研究型へ
みたいな感じ。この発明が現代も続いているのは本当にすごいですよね。
しかしながら、この国民国家型ですら、現代は危機に瀕しております。
さてどうすればいいのでしょうか。最後にこの辺を考えてみましょう。