前にも書いたかもしれませんが、投資家が「今は価値がないが未来に価値あるもの」にお金を投じるのと同様に、科学者は「今は非科学的だが未来に科学と言えそうなもの」に興味を示します。特に数学の世界にいると「合理的とは言い難いけれど将来はこの人こそ合理的になりそうだ!」と思える人に興味があります。
石川義樹さんはニートからハーバードへと留学した、ニートの神です。
↓書類が書けずに東大からニートになり、一念発起してハーバードへ。ちょっとにてる
彼は言います。
「陸に上がった魚は、海の中で生きれなかった魚なのだ」と。
なぜこの生き方が「合理的」と思えるのか。それは投資家と同じように
「まだ誰にも見えていないものこそ価値があること」だからで、それを見えるようになるてっとり早い方法が「テンプレ的な生き方から外れること」だと思うからです。はみ出すことで見えることがある。欠落しているからこそ突き抜けられる。
さて本書で面白いのが、学術的なことをさらっと書いているところ。理系だと特に
「結論は?」
「要は何なの?」
みたいな質問攻めに合うことによって簡単に話すことを求められます。本書もそんな感じ何ですが、あまりにさらさらしていて
「あれ?何が大事だったんだっけ?」
みたいな感覚になりました。
良い意味で小気味良いんですよ。
でも簡潔だからこそ、何度読んでも多くの解釈ができます。その意味で、買って長期保存が利く良本だと思いました。
疲れない脳をつくる生活習慣―働く人のためのマインドフルネス講座
- 作者: 石川善樹
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2016/01/28
- メディア: 単行本
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