教育でのベストセラーにもなった「 AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を読みました。
東ロボ君で有名だった新井紀子先生の最新著書です。電車とかの中吊り広告で目にした方も多いかと思います。AIにできること、できないことを書いた上で「じゃあ、この先なにが教育にひつようなの?」ってところで読解力だよねというところを強調したいい本でした。
私は人工知能の専門ではないのですが、フレーム問題というのは結構有名で、昔からの未解決問題なんですよね。
もちろんこの問題を解決するのは研究者のお仕事。我々がどうすべきかというと、人工知能に命令するフレームを作ることなんですよ。
「自分は何を命令するのか?」
「どんな命令をすれば、願いが叶うのか?」
こういったことをしっかりと考えないといけない。言語で。
話はちょっと変わりますが、それができないとどうなるかを描いた映画があります。
これはもう、信じられないくらいの駄作だったのですが、なぜかというとこの主人公がおそらく教科書を読めないからです笑。
話を本に戻します。AI vs. 教科書が読めない子どもたちというタイトルになっておりますが、新井先生の答えはもう出ており、これはブログタイトルにあるように教科書が読めない子どもの惨敗です。ただ彼女は読解力(文の内容を理解する力)は大人になってからでも伸ばせる!という信念を持っており、「何が関係あるのか?」を調べた結果を本の後半で書いています。ところが驚くべきことに
・読書習慣。 読書は好きか、 苦手か。 好きだと答えた場合にはいつごろから好きか、 苦手 な 場合 は いつごろから苦手になったか、 直近 の 1 ヵ月 で 何 冊 読んだか、 好き な 本 の ジャンル は 文学 かノンフィクションかなど
・学習習慣 。 1 日 何 時間家庭で勉強をしているか。 塾 には 行っている か、 家庭教師 はつけているか、 習い事はしているか、 それはスポーツ系か音楽 系 かなど
かなり細かく調べても、なんの相関も得られなかったそうです。
では、どうするか。次回はその辺を、数学も踏まえて書いていきましょう。