数学という行為も含む人間の行動原理や感情などは、人類が数百万年間もの長い年月のあいだにつくっていったものです。この行動原理や推論行為などは、経緯がどうであれ、我々祖先のある営みによってつくられてきました。それは、人類がその社会の中で一定の地位を確立し、子供をもうけて、育む。数学というものがユークリッドから生まれたとしても高々数千年。ましてや貨幣なんて数百年の歴史でしかなく、どれだけIQが高くても、どれだけ数学が出来ようとも、またどれだけ金を稼ごうとも大筋はこの営みには抗えません。いや、数学や貨幣、宗教などはむしろつくりだした当人が自分の遺伝子を利己的に増やすために生み出したのかもしれないのです。
この観点にたつと、あの政治リーダーも裏で自分の一族のための利権作りに躍起になっているかもしれないし、無職が起こしたあの殺人事件も自分の社会的重要度を上げるための行動と取れるかもしれない、という推測ができます。そこには良いも悪いも教育の有無もなく、ただ遺伝子のプロセスがあるだけ。
しかしながら人類の歴史には、異端とも呼べるような存在も確かに存在しました。
例えば、おしゃかさま。
彼が教えてきたことは、現代の科学と比べてなんら遜色がない。なぜ木の下で足を組んでいただけであれだけのことが知り得たのか、不思議でしょうがないのだけれど、多分、これだけは言えます。
彼はその卓越した脳をフル回転していた。
さて、
ニールバーガー監督の「リミットレス」は「自分の脳が100%発揮されるドラッグを飲んだ男」の物語です。
あらすじ
ニューヨークに住む作家エディ・モーラは怠惰でうだつのあがらない生活から恋人のリンディに別れを告げられ、そのショックを引きずり仕事でも失敗する。ある日彼はヴァーノンという売人から「NZT-48」というスマートドラッグを手に入れる。エディは普段は20%しか使われていない脳の能力を100%活用させるというその薬を飲むと、効き目は確かで、一晩で本を書き上げてしまうことができた。しかしエディは、さらなるNZTを求めてヴァーノンの部屋を訪れたところ、ヴァーノンが殺されているのを発見する。(wikipediaより)
彼はこの後どうなっていくのか?