前回は実行機能に関する興味深い話題を取り上げましたが、今回は知性との関連性について掘り下げてみたいと思います。また最後には実行機能の向上法についても書いていますのでぜひ最後までご覧ください。
(前回の話は↑)
更新、シフト、阻害。知性と相関するのはどれ?
今回紹介する研究によれば、実行機能と知性の間には注目すべき関係があることが示されています。ドイツで行われた研究では、243人の平均年齢23歳を対象に、実行機能と知性の関係が調査されました。
その結果、更新能力が他の実行機能と比較して特に高い相関を示しました。具体的には
更新と知性=.53
シフトと知性=-.07
阻害と知性=.13
です。更新の圧勝で、更新能力が高いほど、問題解決能力や集中力が向上する傾向があることが示唆されています。
ちなみにここで言う「知性」とは流動性知能のことで、流動的知能が高いと、問題解決能力や集中力が高まるとされています。
まとめ
樋上絵で今回は実行機能と知性に関してのお話でしたー。最後に、更新能力はワーキングメモリーとの強い相関があるため、緑茶の摂取や有酸素運動が有効であることが示唆されています。興味を持たれた方は、以下の書籍も参考にしてみてください。
参考