前回のテストですが、これは数学エフィカシーのテストでした。
(まだやってない方は、ぜひチェックしてみてください)
簡易版はこちら
ちょこちょこエフィカシーについて書かせていただいてますが、ざっくり復習するとエフィカシーとは
「能力に対する、自分自身の評価」
でした。能力はいろいろあるので、エフィカシーはその能力の対象を考える必要もあります。
というわけで、今回は数学エフィカシーのご登場。もちろん定義は
「数学の能力に対する自己評価」
であります。今回は、これが高いとなんなの?というお話しを。
参加者はノルウェーの大都市に住む823人で、5つの中学校(8〜10年生)の男49.3%、女50.7%。いつものように様々アンケートをしてもらってから経過を追っているんですな。今回の研究は、成績以外の要素との相関に関して調べております。
で、なにが強かったかというと
・エフィカシーが高いほど数学に対する持続性も高まる!.656
持続性っていうのはどれだけ考え続けられるかの指標でして、困難な問題を抱えてもあきらめることがなく続けられるかどうか。あくまで続いたかどうかで、実際に問題が溶けたかどうかではありません。その意味で、グリットとはちょっと違います。
ちなみに今回の調査では、エフィカシーの平均が3.85だったので、ご自身の平均が4を超えていたら高いと思っていいと思います。
今回はざっくりと
「エフィカシーが高いと勝手に数学をやるようになって、それが続く」
という生のスパイラルに入るということで。またエフィカシーに関するポジティブな結果が見つかったので引き続き発信していきますわ。
ところで今回は前回のテストのMEとかの話を省略したので、次回以降この辺に入っていきます。
参考
Mathematics achievement and self-efficacy: Relations with motivation for mathematics - ScienceDirect