私は昔ながらに黒板にチョークで書くのが好きなんですが、同じ内容を違うクラスに教える時に、けっこう萎えたりします(笑)かといって、スライドを作ると、話すのが早くなってしまって、流しがちになってしまうんですよねー
実際問題、
「黒板に書くのと、スライドと、どちらがより生徒にいいのだろう?」
と漠然とながら思っていたのですが、その辺はけっこう議論されていたので最新の論文をご紹介。講義でお悩みの先生や、講義を選択する学生様の参考になればと思います。
調査は76人の学部生に1回15分の講義を12回受けてもらい、
フルスライドのコピー、
ノースライドのコピー、
および部分的コピースライド(部分)
でどれだけ記憶に差が出るかをチェックしたもの。
「フルスライドコピー」状態では、各スライドのコピーが各講義の直前に生徒に配布され、「コピーなし」の条件では、各講義の前と途中でスライドはなし。 「部分スライドコピー」状態では、教員は部分スライドのコピーを提供しています。
各講義では生徒はメモをとるようにも指示されたそうです。ノートによっての記憶も調べたかったんですね。
これでどんなもんかというと、
・フルスライドが一番のスコアを示した。
・ノートの文字数にはスコアの相関はない(いくらたくさん書こうが意味がない)けれど、生徒が引いたマーカーの数は記憶に相関が出た。
とのこと。スライドがよかったのか、、、、
まあ今回の研究では15分講義であって、記憶テストは、講義直後と、その1週間後。なので長期的に差が出るかとかはちょっとなんとも言えない感じです。その意味ではまだまだ決着は先になりそうです。
まあスライドが使えるのならば、作っておいてコピー配布、がよろしいのではないでしょうか。
試してみるかなー
参考