エビデンスで教育を考えた

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両親はエフィカシーにどう影響するか?

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 以前はエフィカシーについて総論?のようなものを書いて見ました。

エフィカシーについて知っておきたい、たった一つのこと。苫米地英人氏は正しいのか? - エビデンスで教育を考えた

 

まあ、エフィカシーには対象があるよーってのを伝えたかっただけなんですが、今回は

「親は子供のエフィカシーに影響するの?」

 

っていうところのお話を。どのように子供と関われば良いのかお悩みのかたにおすすめです。

 

 これは2002年に行われた研究で、15000人以上の中学3年生と親を対象に

 

・両親のアドバイス

子供にどのくらいの頻度で次の情報を提供したか

(1)学校でのコースやプログラムの選択、
(2)ACTなどの大学入試の計画と準備、
(3)高等学校の後の大学や他の学校への申請、
(4)10年生特有の仕事
(5)コミュニティ、国内および世界の出来事、および
(6)10年生の悩み
 
 
・子供との課外活動への親の参加
親が子供との活動に参加するのにどれくらいの時間を費やすか。具体的には過去1年間に次の活動にどれくらい頻繁に参加したか。
1)学校外のコンサート、劇、映画に出席する、
2)学校外のスポーツイベントに参加する、
3)家族の社会的機能に参加する
4)日帰り旅行や休暇を取る、
5)趣味やスポーツをする、
6)子供がいるレストランに行く、
7)一緒に楽しいことをすること。
 
 
・学生の学校の問題に関する親と学校のコミュニケーション
学校の問題に関する親と学校のコミュニケーションの頻度。
(1)学校が低い成績について親と接触した頻度、
(2)親が学校に通う、
(3)学校は行動問題について親に連絡、
(4)行動問題については親に連絡した。
 
 
 
・学校と親との連絡
両親との学校主導の接触の尺度は、学校の親の連絡頻度を調べることによって得られた。
(1)年間の学校プログラム、
(2)10年生の計画
(3)コースの選択、
(4)宿題の手助けなど。
 
 
 
・学校の機能への親の参加
学校の機能や組織活動(PTAとか)に参加した頻度 
(1)親教師団体に属している、
(2)親教師組織会議に参加している、
(3)親教師組織活動に参加していること、 
(4)学校でボランティアとして行動
(5)保護者が学校から生まれた他の組織に所属している。
 
 
 
・学生の中等後教育のための親の願望
こどもにどこまでの教育を望んでいるか
1)高校卒業以下
2)高等学校卒業のみ、
3)コミュニティや職業学校で2年制の学校に通っている、
4)大学に通っているが、4年制の学位を取得していない、
5)大卒
6)修士
7)博士号、またはその他の高度な学位を取得すること。
 
 
・家族ルール
(1)一定の成績を維持する、
(2)宿題をする、
(3)家事をする、
(4)テレビを見る、
 
 
などを調べ、そのほか親の社会経済的地位と性別もチェック。
 
 
  この結果、どれがエフィカシーと相関があったかというと、
 
・子供との課外活動への親の参加
・学校の機能への親の参加
・学生の中等後教育のための親の願望
 
がエフィカシーとの高い相関があった一方
 
 
・学生の学校の問題に関する親と学校のコミュニケーション
 
はエフィカシーを下げてしまったそう。ごく大雑把に言ってしまえば、
 
子供や学校に関心を持つ。余計な心配はしない。
 
ってことでしょうか。
 
あとは
 
エフィカシーに関して言えば、
 
アドバイスや家族ルールは無用
 
ってことで、ひとつ参考までに。
 
 
参考