スマホって、何だか勉強には悪影響なきがしません?
けっこう保護者の方も持たせるのは躊躇したりするんではないでしょうか?
そういった、勉強中だとか、宿題の途中でスマホいじったりするとどうなの?っていう問題に対して、高校生を対象に行われた中国の研究があったのでご紹介します。
調査は男女半々の中国の高校生1799人に対して行われたもの。宿題の最中にどういった気晴らしをするかを調べたものなんですが、当研究では、気晴らしを
従来の気晴らし
この尺度は、長い間存在してきた典型的な宿題の邪魔になるもの。
(a)数学の宿題の中での白昼夢、
(b)私がやっていることとは無関係の会話を始める、そして
(c)テレビ見始める、
などの3つの項目と
技術関連の気晴らし(新メディア技術関連の気晴らし)
この尺度は、新メディア技術に関連する誘惑と気晴らし。このスケールは、
(a)オンラインゲームやビデオゲームをするための数学の宿題の中断。、
(b)電子メールの送受信のための宿題の中断、
(c)テキストメッセージを送受信するために中断。
などの3つの項目。
このふたつに分けて考えたところが旨味。別個に考えた上で、実際の宿題達成度や成績などの相関を見たんですね。
で、どうなったかというと
・従来の気晴らし、技術関連の気晴らし、どちらも数学の宿題なしで授業に来る頻度に正の相関があることを明らかにした。数学の宿題の完了の量と負の関係にある。
・どちらの気晴らしも望ましいアウトカム(宿題の完了や成績)の範囲に悪影響を及ぼしていることが示されている。特に両者に差がない
あんまり差がないながらも、とにかく悪影響みたいです。ですが、
・宿題時間が長いほど気晴らしの時間も増える
と指摘されているので、中国の子は大量の宿題と戦っている以上、やむなしなのかもしれません。
ここまで両者に差がないのですが、二つの出処みたいなのを調べると
従来の注意散漫は
期待信念(自分は宿題を終えられか)
宿題
宿題環境
情緒的態度(楽しい、辛いなど)
価値信念(宿題の有用性)
に対して、技術関連の気晴らしは
価値信念
学習指向の理由(宿題をやる理由がしっかりしているか)
宿題環境
などが要因のようです。つまり、以前は
「宿題辛すぎる。これおわんないだろ」
だったのが、スマホとかあると
「別につらいとかないけど、宿題やんなくてもいいかな」
という感じに変わったのではないかと(笑)
というわけで、
スマホがあろうがなかろうが、気晴らしはよくないよーという話でした。
宿題をやる時は、テレビにしろスマホにしろ、物理的に遮断するのがよろしいかと。
参考