以前に、大学生の成績を予測できる因子としてエフィカシーを取り上げました。書きっぱなしだったので、今日はその辺。
ざっくり復習すると、エフィカシー(efficacy、自己効力感とも)とは
「望ましい目標に対して行動を実行する能力の自己評価」
と言えます。エフィカシーとカタカナで書いてるのは、この言葉が結構普及しているからで、広めたのは認知科学者の苫米地英人先生(と思われます)。
それから勝間和代さんとか、メンタリストdaigoさんなども使われておりました。
汚部屋から脱出すると“気持ちの健康”を取り戻せる|vol.6(前編)|勝間和代|賢者の仕事、賢者の健康|おれカラ|第一三共ヘルスケア
ミニマリストしぶ VS メンタリストDaiGo・パレオな男【ニコニコ超会議】 - YouTube
お三方とも大変な読書家で、アンテナが高いもんです。
、、、、ですが、皆様は、このお三方をどう思いますか?
うさんくさいですね???笑
(お会いしたことないのに失礼します。)
って思われた方のために、今回はエフィカシーの観点から、お三方についてコメントしつつ、エフィカシーについてまずこれだっけ知ってほしいことを書いていきます。
で、お三方についてですが、私の考えを申しますと、
苫米地先生は正しい!!
勝間さんとdaigoさんは、エフィカシーをわかってるか怪しい、、、
※あくまでエフィカシーに関してはのお話です。
なぜか。
まずは、
「エフィカシーの高め方を知っているかどうか」
の1点です。
私の知る限りでは、苫米地先生は言及されていて、それが研究に基づくものですが、残りのお二方はそこに言及しておりません。
(高め方は次回以降書いていきます。)
もう一つ。これが今日お伝えしたいことでもあるのですが、お二方は
「なんのエフィカシーのことを言っているのかがはっきりしていない」
のです。ここでエフィカシーに関する研究の話になるのですが、
もともとエフィカシーはBandura先生が1977年に提唱した概念です。このあと、認知科学者のSchunk先生なども加わってものすごい研究がされました。(苫米地先生はこの辺の事情をご存知なのでしょう。)
このエフィカシー、結構いろんなことがわかって、エフィカシーが高いと
努力が続く、キャリア選択にも効く
などなどわかったのですが、所詮、この世に万能ツールなどなく、ポーランドで行われた研究で、
「エフィカシーと大学のGPAには相関がない」
という研究がなされています。
、、、あらら、
現在ではエフィカシーを改良した、学力エフィカシーというのが新しく作られたりしたているのです。
つまり、今回何をお伝えしたいかというと
「エフィカシーには対象がある」
ということなんです!
私が知っているだけでも
学力エフィカシー、数学エフィカシー、キャリアエフィカシー、エフィカシー期待、起業家のエフィカシー、ティーチングエフィカシー
などなど、目的に応じたエフィカシーが生まれております。それぞれ定義があり、高めたかもちょっと違うわけです。そこを知ってないと、効果が薄れてしまう。
勝間さんも、daigoさんも、大変な勉強家なんですが、エフィカシーに関してはちょっと上辺の理解な気がしています。なんの自己効力感のことを言っているのかまで言ってないので。
ちなみに、お三方の本も何冊か読ませていただきました。他のことに関してはコメントしていません。苫米地先生の信者でもありません。
てなわけで、お三方のことはともかく、今回伝えたいたった一つのことは
「エフィカシーはいろいろあるよー」
ってこと。当ブログでは、その辺を書いていきます。どうぞ今後ともよろしくお願いします。