「宿題って、やればいいってもんじゃないよなー」
などと昔は思っておりました。なんせ長時間も勉強したくなかったもんで(笑)。
しかし、周りにいませんでしたか?
なんかめちゃくちゃ勉強するけど、成績がパッとしない人。
もちろん、前回書きましたが、宿題はちょっとは大切。でも、
「どうせやるなら成果が出る方がいい」
はずです。
今回は、前回に引き続き、宿題について。特に、どれだけやれば一番成果が上がるのかについてのお話。
この問題について調べてくれた論文がAPAから出ていたのでご紹介します。
被験者は主にスペイン語圏の男女7725人を対象に行われたもの。平均年齢は13、7歳。だいたい中学校に上がるかくらいの年齢ですね。この被験者たちに色々宿題を出させて、その後のテストのスコアを1年間に渡り測ったようです。今回はシリーズものにして、第1回は宿題の量について。
まず、宿題全体ですが、次の図が与えられております。
まあ、だいたい毎日宿題を出したわけです。
ちなみに難易度は、ほぼ全員が自力で解ける問題。単純に、量を調べたかったのだと思われます。
でスコアですが、次の図のような結果になりました。
この結果によれば、
数学ならば、1日90〜100分が最適で、
理科ならば、1日80〜90分が最適量
であることがわかります。どちらの科目も放物線を描いているのが面白いところで、やりすぎると、逆に成績が落ちるんですねー。やっぱり、ガリ勉はダメなんですよ。
意外なのが、宿題の量については、一貫したデータがえられなかったそうな。たくさん宿題を出せばいいというわけでは無いようです。
というわけで、まとめなんですが、
宿題は、やるなら、60分はやれ!90分くらいがベスト!
宿題は、量をこなせばいいものでも無いようだぞ!
140分を超えたら、数学やめろ!(笑)
となりました。なかなか意外な結果となりましたが、宿題を出す教員の方や、中学生前後のお子さんを抱えた親御さんは参考までにどうぞ。
ちなみに、時間より大切な話をnoteに書いたので、そちらもよろしければ覗いてみてください。