子供達の宿敵、宿題。どっぷりとゆとり世代で育った私ですが、それでも出される宿題は嫌なものでした。ですから教える立場になっても宿題を出すのは気が引けてしまいます。GWは全く宿題を出しませんでした。
でも、
「生徒の将来を考えたら、多少無理やりにでも宿題を出すべきではないのか?」
なんていう悩みもあるわけです。今回はそんな悩みを抱いている教員の方や、「ぶっちゃけ宿題って意味なくね?」と考えてる人向けのお話。
紹介する研究は小学校、中学校、または高等学校(または同等のもの)の学生を対象にした研究30年分をメタ分析されたもの。頑張ったな、著者。
①宿題と数学/科学の成果の全体的な相関はどうなのか?
②この関係は、地理的地域間で同一であるか?
③この関係は、出版年、出版タイプ、サンプリング方法、宿題指標、主題(すなわち、数学と科学)、学生の達成度などの他の研究の特徴/特性によって影響を受けるか?
なんかに関して
その結果わかったのが
数学/科学における宿題とパフォーマンスとの全体的な関係が0.225であった。(やや弱い相関)
学年別で見ると
小学生0.357(結構相関ある)
中学生0.145(意味なくね?)
高校生0.297(そこそこ)
という結果に。なぜか中学生でいったん下がるという不思議。
というわけで、小学生は結構宿題やったほうがいいんだなーということがわかりました。
ただし、今回の研究では、宿題の難易度とか量に関しては言及していないのが限界。あまりにむづかしい課題だと、そもそもやる気が無くなるもんですしね。この辺に関してはまた今度かければなーとおもいます。
宿題に関してお悩みの方の参考になれば幸いです。
参考
http://www.iier.org.au/iier27/bas.pdf