医学部とか芸術学部とかにいる人の性格とか知りたくないですか?
私は気になりました(笑)。
性格というと、最近はビック5という指標が標準的。結構浸透してきている感じがありますが、紹介すると、
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Openness:開放性=知的好奇心の強さ
- Conscientiousness:誠実性=まじめさ
- Extraversion:外向性=社交的で活動的
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Agreeableness:調和性=他人にやさしいかどうか
- Neuroticism:神経症傾向=不安や緊張の感じやすさ
と言われております。(ご自身の性格も知りたい方は、以下のリンクを)
こういうのを知っておくと、自分の学部のある程度の立ち位置や付き合い方がわかるのではないでしょうか。
そんななか、「学部ごとで性格は変わるの?」っていうところを調べたレビューが出ていましたので、参考までにご紹介。
調査は1977年から出版された論文のうち、
1)高等教育の学生に与えられたに絞ったレビュー
2)学術的にビック5を測定したもの
に限った論文を精査したもの。最終的に残った12件の実証研究のレビューを調べて何がわかったかというと、
・開放性
人文科学、芸術学、心理学、政治学などの分野で有意だった。
・誠実性
芸術と人文科学は、他の学術専攻よりも一貫して低い得点を示し、科学、法律、経済学、工学、医学、心理学との比較で中程度の効果の大きさが見いだされた。
・外向性
経済学、法学、政治学、および医学が高い。
・調和性
特に目立った有意なし。
・神経症傾向
芸術と人文科学は、他のすべてのグループと比較して神経症に一貫して高く評価され、経済とビジネスのスコアは、他のグループよりも一貫して低い。
という結果に。芸術と人文(笑)。
ちなみに、男女差でいうと、
・調和性において、女性は男性より有意に高いスコアを示した。
・誠実性において再び、女性の得点は男性よりもかなり高かった。
・神経症において有意な性差を示した。女性は男性より有意に高かった。
・開放性には男女差は見られなかった。
つまり女性の方が真面目で他人との関係を重んじるけど、感情はちょっと不安定になりがち。ってことかな。
まあこの調査はほとんどが欧州、米国でのもの。このまま日本人に当てはまるかはちょっと考える必要があります。(なんせ日本の心理学はこういう事やらないので。)それから、別に成績とのスコアは関係ないことも言及しておきます。
まあ、結果見てみると、結構納得の行くところかもしれないです。科学系のがもうちょっと欲しかったなー
参考
Big Five personality group differences across academic majors: A systematic review - ScienceDirect